あたしが睡眠薬とアルコールで自殺未遂をしたとき



病院で目を開けたとき




またダメだったと思った



それすらあまり覚えていなかった


記憶があるのは 病院から出て


あたしは
ファーストフードの店の中にいた。

寒かった



"なんであたしこんなとこいるんだろ"



点滴はして貰ったはずだけど

薬が効いてて
記憶が飛び飛びで、頭がぼーっとしてて


そしたら 握りしめてた 携帯が鳴って


「"もうちょっとやから。あと5分かからん" 」


あたし、あさみさんにいつの間にか電話してたんだ


「すみません…」


あたしがそう言ったら


「大丈夫、あさみなぁ〜足つかまえたから」


脳天気なあさみさんの言い方は

なんか有り難かった


あさみさんが着いて、
向かいあって座って


あさみさんの顔みたとき、

あさみさん すっぴんだった

いつもメイクばっちりなあさみさんで

すっぴんなんか見たことなかった


すっぴんなんか、ありえんし〜!

とか言うタイプだった



あさみさんの化粧っ気のない顔は やっぱり30代だった


そのへんにいる普通の30代の女の人だった


あたしそれ見て 気づいたらボロボロ泣いてた