「お疲れさま」 「ういー」 煉に頭を撫でられながら再びソファに沈んだ。 「黒木さんな、美姫にごめんなさいだってさ」 「…そっか」 「あと、告白された」 「……そう、なんだ」 「美姫に背中押されたって」 「うん、」 そっか、告白したんだ。 不思議だけど、少し肩から力が抜けた。 「美姫」 「なに?」 「好きだよ」 「…うん、私も好きだよ」 煉の言う“好きだよ”とは意味が違うんだろうけどね。