歩美がいた。 「ぁ、歩美おは‥」 言いかけてからわたしは歩美の姿に驚いた。 「うん? ぁ、結衣おはよ〜」 「歩美! どうしたの‥?」 歩美は腕を吊っていた。 「えへへ、ちょっと昨日の帰りに車にぶつかっちゃった‥‥ たいしたことないからだいじょうぶ」 「全然たいしたことあるよ! ‥これもあの時計のせいなのかなぁ‥ もう情報集めるのやめようよ‥‥」 「そんなのだめだよ! わたしが骨折ったのも全部自己責任なんだから‥ 結衣はそんなの気にしないで時計の謎を一緒に解こうよ」