「どうしたの? 俺になんか用か?」 「うん、ちょっと聞きたいことがあってね 少し時間くれない?」 「急でごめんね。 でも‥‥」 わたしも歩美に続く。 彼の名前は中島怜(なかじまりょう)くん。 わたしたちとは初対面だ。 「まぁべつにいいけど‥‥」 「ありがと。 時間もったいないから率直に聞くね。 ‥国木田篤くんの転校についてなんだけど。 なにかしってることない? なんでもいいんだけど‥‥」