[遥は・・遥は・・ 浮気なんてしないよっ あたしが彼女・・だもん] 蚊のような小さな声で そう言ったあたしをみて 女は見下したように クスリと笑って [やだぁ。 なにその自信。 証拠でもあんのかよ!?] [証拠・・はないけど あたしは遥を信じてる。 それだけだよ] まっすぐに見つめた女の 顔は口元がぐいって 歪んでいて眉間には 深くしわが刻まれていた。