そこらの男より、断然強い。 もしかしたら、隊士より強いかもしれない。 「お前……明日、総司と試合してみろ。」 土方が唐突に言った。 「……はい?」 桜は目を見張る。 沖田は、現代でも有名な、剣術に優れている志士である。 新撰組でも 一、二を争う剣客なのだ。 そんな人と戦うのは私には荷が重い……と、桜は考えていた。 しかし、土方の目は真剣で、もう決定事項なのだろう。と、諦めた。