まずは、資料とか書類をまとめなきゃ。
私は一応、資料や書類を分類し、一カ所に集めて床が見えるようにした。
「えっと……雑巾は………。」
押し入れを開けると、掃除道具があったので、桶に井戸で水を入れ、雑巾を濡らして床を拭く。
「ふぅ……。」
時折、乱れて落ちてくる前髪を耳にかけながら掃除を進めた。
――
―――
――――…
そして、日も暮れる頃
「よし、まぁこんな感じかな。」
私は少し汚れた着物を叩いて、埃をおとす。
そして、未だに作業に没頭している土方さんに声をかけた。
「土方さん。掃除、終わりました。」
「おぉ、……って、こりゃあ。」
土方さんは私の言葉で振り向いて、目を見張る。
「あ、あの……なにか悪いところでも?」
「いや、その逆だ。半日でよくこんなに片づけたな。」
「家事は、…得意なんで。」
私がそう言うと、土方さんは「そうか。」と言って頭をポンポンと撫でてくれた。
その手の温もりに、覚えがあるのは気のせいだろうか?



