距離を取った桜は考える。
正攻法では勝てない。
これは実践形式。
(実践形式なら――…、何でもアリ、ですよね?)
桜は口角を上げ、ニヤリと笑う。
それを見た沖田は、何か仕掛けられる前に、と、自分から攻撃を仕掛ける。
「はぁっ!」
横一閃に動く木刀をしゃがんで避け
背後に回り、木刀を沖田に向かって投げる。
「……なっ!?」
振り向いた沖田が木刀を自分が持っているそれで弾くも、
桜にはその一瞬で十分だった。
「…はっ!」
沖田の木刀を蹴り上げる。
そして、落ちてきたそれを手に取り、沖田の首に当てる。
「………。降参、ですよ。桜さん、僕の負けです」
「―――っ、はぁーっ、良かったぁあ…」
桜は安堵し、その場に座り込んだ。
すると、
「うぉぉ…、総司に勝ちやがった…。桜ちゃん、すげーな」
「なぁなぁ!次、俺と試合しようぜ、桜!」
「俺も一回、手合わせ願いてぇなぁ。駄目か?」
永倉、藤堂、原田が道場に来ていた。
「いやあの、私、今日は休みで、もう試合は…」
「えー!じゃあ左乃さん!ジャンケンで決めようぜ!」
「おぅ平助、いいぜ?」
「おっ、なら俺も混ぜてくれ」
桜の言葉も届かず
三人はジャンケンを始めた。
「………あの」
「まぁ頑張ってください、桜さん」
「…もういいです」



