なぜだかハッキリとした
理由はわかんない。
ただ……なんとなく、
あたし自身もその続きを
聞くのが怖くて。
そう……
今飲み込まれた言葉を
ムリヤリ引き出しても、
それにあたしが答えられるか?
そう考えたら、何だか逆に
聞いちゃいけないような
気すらしてきて――結局
あたしも、黙り込むしか
なかったんだ……。
――その時、前の方を
歩いてた集団から唐突に
あたし達を呼ぶ声がした。
ハッとして顔をあげると、
分かれ道にさしかかって
みんなそこで足を止めてる。
「……遅いぞ。
モタモタ歩いて、そんなに
酔ったのか?」
理由はわかんない。
ただ……なんとなく、
あたし自身もその続きを
聞くのが怖くて。
そう……
今飲み込まれた言葉を
ムリヤリ引き出しても、
それにあたしが答えられるか?
そう考えたら、何だか逆に
聞いちゃいけないような
気すらしてきて――結局
あたしも、黙り込むしか
なかったんだ……。
――その時、前の方を
歩いてた集団から唐突に
あたし達を呼ぶ声がした。
ハッとして顔をあげると、
分かれ道にさしかかって
みんなそこで足を止めてる。
「……遅いぞ。
モタモタ歩いて、そんなに
酔ったのか?」