ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車

「光!声かけてくれたらよかったのに」


「う……ん」


結城くんの事がひっかかって、なんだかうまく話せない。


「光、今の……聞こえてた?」


「えっ、う……うん。雪乃、結城くんが好きだっ……た?」


聞いてないフリしようかと思ったけど、できなかった。

思わず正直に言ってしまう。


そしたら雪乃が突然笑いだした。


「あははーっ。やっぱりそう思ったよね?

だったら大成功!」


「えっ?」


「さっき一緒にいた子も、きっとそう思ったよね?」


「……へっ?」