*光*


うーん……。


どうするべき?この状態。





「光ちゃん。今日は僕からプレゼントがあるんだ。

オススメの恋愛小説だよ」


昨日話しかけてきた、結城くんと同じ学校の3年生。


前髪パッツンくん。


私にすりよってきて、片手に小説を握っている。


「オススメですか……」


「ぜひ光ちゃんに読んで欲しくって。兄と妹の禁断小説だよ」


オェ……。


興味ない~……。


「そうですか……あ、でも今読んでる小説あるんで」


「こっちを先に読もう!なっ!?」


無理やり小説をカバンの中に入れられた。


怖いよ、この人……。