ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車

「いや。菅沼さんにグチるほどのコトでも……」


「そっ……そうだよね。部外者だもんね!?」


友情作戦失敗?


私じゃ頼りになんないかぁ。


まぁ実際ならないかもだけど。


「あっ!そういう意味じゃなくて。えーと……。

男がこういう話すんのってどうなん?情けない……」


「情けなくなんかないよ。私……結城くんの力になりたい!」


ガシッ!!


どさくさにまぎれ、結城くんの手を握った。


このまま……離したくないよぉ~。


「……菅沼さん」


ドキッ!


結城くんが私の目をまっすぐ見つめてくる。