ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車

苦笑いするどころか、結城くんの顔はクールなままで、


なんだか冷たい言い方に聞こえた。


「え……。彼女、行方不明なの?」


じゃ、ないよね。


そしたら結城くんはプッと吹き出した。


「いや……そうじゃねぇんだけど。菅沼さん、面白いな」


「あはは。だよねぇ……」


和ませたくって、わざと言いました。


結城くんに笑顔が戻って良かったって思ったのもつかの間、


小さなため息が聞こえた。


「……あーあ。なんかバカみてぇ」


えっ?