ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車

「行く……」


立ち上がろうとした結城くん、フラついて、また座席に座り直してる。


「あははっ。結城くん、起きたばっかりだもんね?

つかまっていいよ」


何となく、手を差し出した。


ホントに、自然な感じで。


だけど、結城くんが一瞬躊躇するのがわかったんだ。





……だよね。


私にこんな事されても、困るよね。


さっきまで楽しかったのに、急に不安な気持ちになってくる。