ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車

「え?」


「さっき……コレ拾ってくれましたよね?」


カバンにつけたチャームを揺らし、結城くんにアピール。


そしたら、


「あぁ」って小さく呟いてる。





そう、この調子で頑張って喋らなくっちゃ!


「コレ、大切にしてたんです。本当に本当にありがとうございました。

拾ってもらえて、すごく嬉しかったです!」


「あぁ、別に?」


単純な会話しかできないや。……もうちょっと、話したい。


「私っ、いつも結城くんと朝一緒なんです」


これを糸口に、


「あ、やっぱそーか!オレも実はそうだと思ってて」


……なんて会話になるかも?