興奮にギラついた瞳に見下ろされ… 《器》とはっきり呼ばれ、身が震えるけど、 …怖がってるだけじゃみんなの反対を押し切って来た意味がない。 だけど あたしの目の前に黒い影が横切った。 「……!?十夜…っ」 「…どこに行く?」 それはあまりにも俊敏な身のこなしであたしの前に立った黒い狼だった。 「橙枷は何をしてやがる!? …紅!蒼!!…おまえらまでどういうつもりだ!!」 「「…っっ!!」」 十夜の怒りにあたしの後ろにいた小さな二人がビクと身を竦めた。