もちろん次の日も仕事で。


でも、寝たのは結局夜中の2時過ぎ。


谷川教官から来たメールを見ていたら楽しみすぎて、今度ご飯どこに行こうって調べていたから。


・・・・・眠たい。

正直眠たい。


眠さよりも優先させてしまった私の恋。

眠さよりも優先させてしまった谷川教官への思い。



それでも

「おはよう!今日も教養頑張れよ!」

朝の谷川教官の一言で目が覚める。

「はい。頑張ります!」

笑顔で答える私に

「・・・でも、昨日寝るの遅かったんじゃない?」

こう聞いてきた。


なんで?!


「何で分かるんですか?!メール嬉しくて見てて・・・。」

朝鏡を見て、目の下のクマ消しをちゃんとしてきたはず。

それもクマ体質の私は毎日しているから、今日だけ顔が違うってことはないはず。

「別にオレは勉強してたんだろうなぁって思って聞いたんだけど。ふーん、そうだったんだ。勉強ではないわけね。」


しまった!!!


ついポロッと言ってしまった。

見習いなら1回で試験合格するように、勉強してましたって言うのが普通だよね。

「あ・・・。」

言ってしまった事はもうどうにもならない。

私の口からは咄嗟の言い訳なんて言葉は出てこなかった。


「ははっ!別に毎日学校でしてて夜中も勉強って疲れるでしょ。山本教官にも言ったりしないよ。」

谷川教官は笑って答えてくれた。

優しいな。

「ありがとうございます!今日も寝ずに頑張りますから。」

嬉しくて答えた私に

「へぇ~、今日は昨日の分まで徹夜するんだ?」

なんて言う谷川教官。


優しいなんて、前言撤回。


ちょっと意地悪。