「良いわよ。 早く入りなさい、風邪ひきたいの?」 追い出したのは先生のクセに。 ずずっと、鼻を啜れば先生が温かい紅茶を淹れてくれた。 「……生き返る。」 「大袈裟よ。」 本当に寒かったんだけど。 「一応、温かいタオルで身体を拭いておいたわ。」 「そんなの、俺がやったのに。」 「……馬鹿。」 先生が、紅茶の湯気と混じり出した溜め息は重たかった。 「幸せ逃げちゃうよ?」 「不幸の元凶がソレを言っちゃうのね。」 更に重たい溜め息が吐かれた。