動かないのか、動けないのか、動こうとせずにただされるがままのこいつを、背中で背負った。 ――…伝わる体温が低い。 走るなんて事はせずに、慎重に、ゆっくり階段を降りる。 「絶対、良いと言うまで入ってきちゃダメよ? 良いわね?」 保健室のベッドにこいつを降ろした途端、先生に閉め出された俺は、寒い廊下に居るしかなくなった。 「……俺が風邪ひくって。」