学校を出た俺は、自分の家よりも遠いあいつの家に向かった。 会いたかった。 呼び鈴を鳴らせば、警戒しながらもドアを開けてくれる。 強張って下を向いたままだけど、お前が居ると感じるだけでなんか満足できて。 「センセに会った。」 何も言わないけど、ピクリと反応したお前が憎らしい。 「今頃修羅場かな。」 「……何したのよ。」 「ん?……秘密。」 話せばお前は俺を嫌うだろう。 それでも良いけど、今じゃない。