学校から少し離れたところで足を止め、後ろに乗るよう促す亮太。 「じゃ、失礼します。」 私が座るのと同時に、亮太はグッとペダルを踏んだ。 「朝みたいな猛スピードはやめてよ。」 「危機に追い込まれなきゃあんなスピードは出ねーよ。」 「へぇ。そうなんだ。」 冷たい風が頬に触れて、なんだか心地良い…。 妙に静かな亮太の背中をチラッと見たあと、私は亮太のお腹に腕をまわした。