「これからは、私が先生の話を聞いてあげる。」 先生の胸に顔をうずめたまま言うと、先生はフッと笑った。 「ずいぶん上から目線だな。」 「悪い?」 「いや…」 少しの間があったと思ったら、先生の腕が私の背中に回された。 先生に触れている部分が熱い。心臓は驚くほど早く脈を打つ。 と同時に、キューっと胸を締め付けられるような感覚に襲われた。