あれから数日が経ち、私たちの学校は冬休みを間近に控えていた。 直前にある学期末テストさえ突破すれば…!!! 頭の中に夢のような日々を思い描いて、私はハッと我に返った。 違うんだ。 去年までの冬休みとは、状況が全然違う…… 『冬休みの間、萌香の勉強は俺が見ますから。』 天使のような笑顔で言う先生と、 『逃げんなよ。』 悪魔のような笑みを浮かべて言う先生…。 両方が思い浮かんで重なり、パッと消えた。