「優しくして勘違いされたらそれこそ迷惑だ。」




「…確かにな」





市村はじゃあな…と
喫煙所の方に行った


タバコ吸うついでだったらしい








ギブアンドテイク…




彼女は得意そうに笑った



出来ない事ないでしょう
俳優なんですから…?






俺は出来ないと断った
すると今度は付きまといだした





何なんだ。


みちるさんの妹…
彼女の先輩…

彼女の母親……
そして彼女…



に振り回されてる…俺。







「……どうするか。な」






頭で考えても結論は出ない。


どうにかしないといけない



わかっている。

けれど そんな
器用に何でも出来ない…。






いまは演技にしか集中したくない…









「神田さーん」




「はい。」






ため息をついて俺は
スタジオに戻るため腰をあげた


















<目線おわり>