「なにしてんだろ。わたし…はぁ…」
忍びこんで結局
見つけ出せない有り様
「…にしてもすごい量の小道具…。」
お面やら 扇子や
細々した物がある…
「すごいお店だなぁ」
ガシャン。
「ん…」
「鍵開いてますよ、美津ちゃん。ちゃんと締めとかないと駄目やないの」
「すいません、」
足音と声は遠ざかって行った
ちょっと…
わたしいますけど…!
でも逆に怪しまれる…
なんか前も似たような状況に
そうだ。
閉じ込められたんだ…
井野さんに
その時 翔太君が
助けに来てくれた
でもいまは
さすがに無理…かな
美帆に電話……
携帯の画面は真っ黒
今日…充電するの忘れてた、
どうしよう
どうにかして…出て
「……はぁ。」

