「お恥ずかしいです…、美帆とは仕事場が同じなんです。今日は挨拶を頼まれてて緊張します…」
「美帆ちゃん、槌谷さんが挨拶するの楽しみにしてるみたいですよ。…」
四条さんは それにしても…と入口をちらっと見た
「牧師さんは来てはるのに肝心の美帆ちゃん遅くないですかね…。相変わらず遅刻する癖なおってないんやから…」
四条さんは苦笑しながら 前を見た
「遅刻魔だったんですか、美帆は…」
「えぇたまに。中学生の時…お昼くらいに来た時があったんですよ、先生は怒るのを越して呆れてました。美帆ちゃんは『仕方ないじゃない。昨日お父さんの説教受けてロクに寝てなかったんだから…』って先生に怒鳴ってました」
説教受けてって…
その時も美帆はきっとお父さんとケンカばかりしてたんだろう…
専門学校の時も 親とケンカしたという話をよく聞いていた
「…さすがに今日は遅刻はしないでしょう、美帆も」
「そうですね。」
四条さんは頷いた。

