ウラコイ2 銀幕の旦那様











「このバカ、やっぱり好きなんじゃない。てかそうじゃなきゃ100%おかしいて思ってたわよ!学生時代から!」




はぁはぁと
息を切らして喋った


「落ち着いてよ美帆。好きなんて…、あたしだって驚いて…」





「はぁ……断りゃ済むけど、千広さんは駄目だわ。神田弟と同じくらい黒いもん」



黒いって…
千広先輩は黒くは…




「…でもわたしは…翔太君が好きだし。結婚の約束だって…」



あきらめたみたいに美帆は呟いた




「それを知らないでしょ、千広さん。何が何でもアンタを落としにかかるわよ、神田弟も迂闊な事出来ないし…」




「まさか、千広先輩は、そんな事は…しないよ…」




何が何でも落としに…。



千広先輩はそんな人じゃない



優しいし真面目だし…






「あんたは千広さんを信用しすぎ。彼だって男なのよ…?」











槌谷ぁ…!
















……。









「あからさまに避けるなよ、槌谷。なにもしないから…」



「……はい、すいません。」


仕事なのに…
わたしは千広先輩を避けてる




千広さんは知らないんでしょ、




「…町谷も見張ってるみたいだし、俺はあんま信用ないみたいだな。…町谷に」




美帆は メイク道具を持ちながら移動してる




けど どこかから
千広先輩を見ている…