翌朝のワイドショーは昨日の翔太君の会見で持ちきりだった
当たり前だ
伝説の俳優・神田怜一の息子。
彼が婚約発表をしたからだ
翔太君が根回しをしてくれていたおかげで私の顔や情報は全く出なかった
何回も彼の映像が流れる
情報がないから私に対する追求はうやむやだった
「見たわよ、みちる」
「しぃー、私が出た訳じゃないんだからあんまり言わない」
美帆は肩をすくめた
「まぁようやく腹を決めたみたいだし、もう私はなにも言わないわよ。」
「ありがとう。」
「仕事しましょ、」
美帆と連れ立って私は編集部へ歩いた
美帆の結婚式まであと3日
何事もないように
ただ
祈っていた

