ウラコイ2 銀幕の旦那様




あたしはなにも間違ってない。



ちゃんと夢を仕事にした














今更なにを
後悔するんだろう…



女優にならなかった事?









「…槌谷ぁー。レンズ替えといてくれ~」


「はい。」





機材のあるところ
にあたしは走った…



































「槌谷~」




「あぁ千広先輩。お疲れ様です、」






――夜。
撮影も終わって

わたしは旅館の外を
ブラブラしていた…







「お疲れ、なんか気持ち落ちてんなぁ。大丈夫か?」



「はい。ちょっと…」





千広先輩はそうかと言った




「別になにもミスはなかったけど…。なんだカメラ嫌になったのか?」





「嫌とかじゃなくて。その分かんなくなって…いまさらですけど」



そうかぁと笑った




「今更なんてないよ。分かんなくなった…かぁ。あるよ俺もそういう時、この仕事で良かったのかて…」




先輩もあるんだ。
分かんなくなること


「……したらさ一番初めを思い出すんだよ。カメラを握った時、初めて自分の撮った画がテレビにうつったとき。」