「…伝言は、なに?」
「あ、いえ話を聞き終えてからお伝えします…」
神田さんははっきりと言った
「…わかったわ。話を続けるわね、ちょうどみちるを妊娠した頃まで話したの…」
潤さんにその事を伝えたら喜んでくれた
良かったと…
途端に私は少しほっとした気がした
これで解放される、と
-何から?
私のなかのエゴから…
抜け出したい、ここから
「一度そこで半ば諦めかけたわ…。けど仕事も休止しようと決めた時に…、一ノ宮監督からお話をもらったの。たまたま私の出演した、ほんのチョイ役の映画を見て下さったらしくて…」
「…え、」
神田さんが ちょっと驚いたみたいに言った
「神田さん?」
「あ…いえ、その…オファーを受けたのは、妊娠する前じゃ…」
神田さんは少し困惑した感じだった
「…お母様からお話を伺ったのね」
彼女とも話したこともあった。
「はい…、母から聞いた時、オファーを受けたのは妊娠する前だったと…」
「確かに妊娠する前に話を受けたけどその時迷っていて流れてしまったの、けど最後にと思ってね返事をしたの、…まだ妊娠して1ヶ月も経ってなかったから」

