私はもうあきらめかけていた
女優への夢も…
「よぉ…久しぶり」
「神田さん。久しぶりです…」
「なに、暇なの?」
ポケットに手を突っ込んで聞いてきた
「まあ…暇です。私あんまり出番なかったし…時間が余っちゃって」
「へぇ…」
ただ素っ気なく言った
「…アンタさ、やめるの?女優」
「…、」
わからない。
イエスともノーとも言えなかった
沈黙した私に彼は何もなかったみたいに言った
「……つまんねぇな。いまのアンタの面…面白くない、」
「…」
「やめるのもひとつの選択肢として考えてた方がいいんじゃないの?」
彼は冷たい言葉を私に言い放った。
私は何も言えなかった…
冷たい言葉に、冷たい目
何より彼が私の事を見抜いている
そんな人の前で下手な理由の嘘なんかバレてしまう

