おばあちゃんから聞いた話
彼女は本当に私の母親だった
京都辺りのある小料理屋で働いている
私のお父さんとは
ずっと疎遠らしく連絡も1年に数回…
「いまさら何しに帰って来たのかい、」
「…ごめんなさい。母さん…美麗にもごめんなさい」
「…なんでもっと早く帰って来なかったんだい。美麗をほったらかしておいて…」
葉月さん…私のお母さんはつらそうな顔をしていた
「謝ってすむことじゃないのはわかってるわ。美麗じゃなく自分のことを優先して出てったのだもの…」
「…」
「でもようやく…美麗を迎えに来られるくらいにはなったわ…」
私は正直混乱していた
いきなり現れた母に母をせめるおばあちゃん
怒ればいいのか、泣けばいいのかそれすらもわからなかった
「……」
母がいなくなったいきさつをポツリポツリと話し出した
父とは仕事ばかりですれ違っていた
そんな時気晴らしで行った旅行で
京都にある料理屋に行った
そこの味はすごく美味しく
思わず働かせて下さいと言ったらしい

