ウラコイ2 銀幕の旦那様











「ねぇ挨拶が終わったら観光…したいんだけどダメかな…」



駅弁を食べた後すまなさそうにみちるさんは 聞いた



「いいですよ。お姫様…おれはしばらく暇だから、どこに行きたい?」



「良かった。えぇと…ね」



バックから旅行ガイド誌を出す



「ホタルは時期終わってるなぁ…温泉行きたいな。あ、こことここは行ってね…あと…、」

彼女は言葉をきっておれを見た


「…」


「どうした、」



「…」

おれがにやにやしながら
見ていたのが気になったんだろう


うらめしそうに睨んでくる目はあまり怖くなかった


「馬鹿にしてる笑いじゃないよ」


「ホント?」


「本当。これはみちるさんつられて笑ってるんだよ、あまりにも楽しそうだからさ」






そう言ったら ふふと言った
機嫌はなおったみたいだ


















電車は2時間弱で伊豆に着いた


駅には迎えの車(手配されたタクシー)がいた







みちるさんの表情は少しこわばっていた



やっぱり緊張しているのか…




電車では 眠ったり話たりして楽しそうだったのに




おれはそっと手を握った




わずかな手助けにしかならないかもしれない



みちるさんは おれの方を見た