旅行バックを持っていた
柱によりかかって時計を見ている
キョロキョロあたりをみる仕草がちょっと可愛いく見えた
おれは走って彼女のところに行く
「槌谷さん」
「翔太君。」
声をかけると ふっと顔をあげ笑う
髪の毛は後ろで三つ編みにしていた
「早かったねぇ」
「水野さんに送ってもらったから。ごめん、待った?」
「ううん」
みちるさんは首を振った
電車で行こうと決めたのはみちるさんだった
何でも休みなのに二人とも運転して疲れる事はない
と笑っていた
「んん美味しい。」
土産品を試食しながらあれこれ見ている
「駅弁も食べるんだからあんまり食べ過ぎちゃダメだろ」
「…はい。あ、これ買ってくるね」
みちるさんはレジに小走りで行った
「…良かった。駅弁くずれてない」
みちるさんはほっとしたように駅弁をおれに渡した
土産を買ってようやく電車に乗った
ジリリリとベルが鳴りドアが閉まる
平日だからか人は少ない
「…迷いすぎだよ、みちるさん」
「仕方ないよ。だってみんな美味しそうだったんだもの…」
箸をぱちんと割り駅弁に手をつける
彼女はいつもと変わらなく見える

