翌日
「……何で工藤まで制作現場に入れているんですか!」
はぁと美帆は
呆れ半分くらい
現場の工藤くんを見た
「工藤くんは照明のチーフらしいし、固い事言わない言わない」
海江田監督が
いいながら通りすぎた
「…うぅ…、」
「いいじゃん美帆。どうせ暇なんでしょ…工藤くん腕いいし」
美帆は納得いかない
みたいにジトーと
工藤くんを見ていた…
昼前あたりに
あたしは休憩に入った
「…槌谷ちょうど良かった。一緒に飯食わないか」
千広先輩が
すたすた歩いてきた
「良いですよー。あ……」
翔太君の視線が、
台本開いてるのに見てない…
千広先輩をじろっと見てる
先輩に
見えないからいいけど…
「俺もいいすか?槌谷さん、岩井さん」
「工藤君。」
「いいよ、行こうか。蕎麦だけど…大丈夫か?」
工藤くんは 軽く頭を下げた

