ウラコイ2 銀幕の旦那様




「……ガキ」



「説教でもするの?」




「しないわ。そんな偉そうなこと、自分はされたくないから…ただあなた勝手過ぎるんじゃない?可愛かったから付き合った、けど面倒くさかったから別れた…あなた相手の気持ちちゃんと考えたの?」



説教じゃないかと おれは
思ったけどなにも言わず聞いていた


「きっとあなたに誰も言わないだろうから言っておくね…人の気持ちもわからない人に俳優はつとまらない。…きっと普通の仕事もつとまらない…」



「…」


「あなたが早く気づかないと…あなたの周りにあなたを支える人間はいなくなってしまう…」


「かれんさんも?」



おれがつぶやいたら彼女は
一拍おいて多分と頷いた


「もしいまのあなたがずっと続くようならね…。にしてもあの子あなたを殴らなかったのね…」




「あぁ…別に化粧でどうにか誤魔化せるのにな…」



缶をゴミ箱に狙っていれたら
カランと音を立てて入った



「そんなの…出来るわけないじゃない、思ってても…」

「…なんで」




「意味がないからよ…、それに殴ってあなたが痛がる姿に耐えられないからよ…あの子まだ幼いと思ってたけどやっぱり女は女なのね。ふられて憎たらしいはずのあなたを殴りもしなかったのよ…」


「遠回りにおれをガキだって言いたいの?」