槌谷君とはどうなったんだろうか…
「やめさせろ。もしくは病気ってことで休ませるんだな…」
怜一さんはきっぱりと言い切った
久しぶりに槌谷君と3人で飲んだ
私は怜一さんと ある話を聞かされた
彼女に子供がいると…
「…怜一」
「それが筋だろ。もしくはおろすか…」
槌谷君は グラスを握ったまま考えていた
「…おろすのはしない。美麗は産みたいらしいから、でも…」
「女優は続けたいってか…。こういうのは売れ出した時期が一番ヤバいんだよ、タチの悪いマスコミにかぎつけられたら即刻ワイドショーのネタだ。まだ2ヶ月だから隠せる…けど…」
「美麗さんは…産みたいって言ったの?」
次は怜一さんが黙ったので私が聞くと頷いた
「どうしても産みたいらしい、事務所には言ってあるからって」
「槌谷君は…どう思うの」
「…おれは産んで欲しいんだ。そこは美麗と話しあって決めてるし…彼女、家族の事で色々あってさ、自分はちゃんとした親になりたいって言ってるんだ」
ふっと優しそうに笑った
彼はきっと何回も美麗さんと
その未来を話したんだろう
「…まぁ…何にせよ選ぶのはお前等だ、潤。けどな、これはママゴトじゃないぞ、一人の人間の命だ。お前等の好き勝手で振り回したらオレはお前とは縁を切るぞ…」

