「あ…、工藤さん。どうも」
翔太君もひょいと来た
「どうもお久しぶりです。神田さん、美帆さんが色々お世話に…」
「ははは…、こちらこそ。何で京都…あー、挨拶?」
「はい…。気が重いですが、避けては通れない道なので、…」
工藤君は あまり
困ってない口調だから翔太君は笑っていた
「おめでとうございます。工藤さん」
「図々しい態度ね。神田弟、ドーラン濃くしてやるわよ?」
「まぁまぁ二人とも」
あたしは 美帆が
威嚇みたいに翔太君を睨んでるのを止めた
「まぁ頑張って下さい、工藤さん。町谷さんこんなんだけど…」
「なによこんななんて!」
バシッと翔太君を叩いた
はぁ……
「大丈夫かなぁ…。美帆」
「大丈夫だよ、仲良くやってるみたいだし。というか町谷さんて京都出身なんだ…」
「そうなの。美帆のお父さん警官らしくて…それなりに厳しかったって」
あぁあの親父を見せる
のかと思うと恥かしいわ…
京都に来るまで
さんざん愚痴を聞かされたなぁ…
その点では
工藤くんに感謝だ
美帆の愚痴を聞いてくれる
はぁ…

