「あれ、槌谷は…」
「さぁ…休憩所じゃないですか」
千広先輩は そうかと言った
機材が壊れて 撮影は止まっている
監督がのんびり
待ちましょう と言ったから
待つ以外できない
「ちょっと旬、あんたあれなおせない訳?」
近づいてきた旬に言うと
相変わらず
真面目な顔で出来ませんよと笑った
「…ちょっと古い機材だったみたいで、まぁあと少しでなおるみたいらしいです。」
「ふぅん…、」
「なんか不機嫌だね、美帆さん。……そういえば槌谷さんがいないからか。神田さんも…」
「ヨケーなこと言わないでよ。放っときなさい…戻ってくるわよ」
旬の勘の良さはこういう時余計だ
千広先輩は 腕組みしながらなにも話さなかった…
「教会…。」
「小さいけどね、なかなか雰囲気あるな」
翔太くんに案内されてきた
洋館の外にあった小さな教会。
「…懺悔したら?神さまが聞いてくれるよ」
「うん…。」
神様なんていない…
「翔太くん、神様はいると思う?」
「…神様?いるんじゃないかな、少なくともいてくれなきゃ憎めないね」

