「甘えられなくて当たり前。…馬鹿みたいだけどあのこはずっとそうやって生きてきたんだと思うの。きっと…そういう道しか見つけられなかったのよ。他の道もあるくせに…選ばなかった。“弱いからだ”っていったらその通りかもだけど…」
「町谷さん。」
町谷さんは ふうと息をついた
「…わたし専門の頃みちるのそういうとこに凄いイライラしてた、意味が分からないって。私自身ひねくれたやつだったから。けど…あの子の親がいない事聞いて、考えてみたら私のこういう感情はあのこにしてみたら凄い幸せな感情なのかなて思ったの」
「当たり前にわがまま言ってしたい事して…。でもそれってわがまま聞いてくれる人がいたからなのよね。その人達がいてくれるのは“当たり前”なんかじゃないのに、私は勝手に勘違いしてた……」
当たり前じゃない。
もしかしたらその人達は
明日いや今日いなくなるかもしれない
そんな簡単な事が当たり前
なんかじゃないって事が分からない
一度無くさないと。
「そう考えたらみちるがすごいて思ったの。同時に寂しくなった…。とまぁ…何が言いたいのかったら神田弟、」
ふっと真剣な顔になった
「何ですか」
「もしあなたが私と同じように思ってるなら、あなたがあのこの甘えられる場所になってそんで目一杯の当たり前の幸せを教えてあげて」

