ウラコイ2 銀幕の旦那様








海江田監督の映像
チェックは何とかOKだった




「いい画が撮れてるよ、槌谷さん。」



「ありがとうございます。」



海江田監督は
にこにこ笑っていた







「……沢山頑張ってきたんだねぇ、潤も喜んでるはずだよ。」




「だといいですけど…。」




海江田監督は
じゃあねと 他の人の所に行った





「お疲れい、良かったなOKサイン出て。」




「はい…。緊張しました、」





千広先輩は
分かる分かると笑った



「プレッシャーだよな、あの瞬間は。初めはそうさ、慣れたらもうなんともないよ」





「はい…。」




「お疲れ…槌谷。町谷が廊下に来いって言ってたぞ」



酒谷さんが すれ
違い様に教えてくれた



「分かりました。じゃあ千広先輩…」



「おぅ、」






わたしは廊下に出て
美帆を探した




「美帆……。あれ神田君…」




「ちょっといい?」




手招きして 人の
来ない倉庫に入った




「あれ、美帆だって聞いたんだけど…翔太君?」



「そう、嘘ついてごめん。」




「…それはまぁ…仕方ないよ。どうかしたの?」