ウラコイ2 銀幕の旦那様




「頑張ります、ありがとうございます!」




「千広が一昨日から言い出したんだぜ。槌谷が元気ねぇから、何かしてやりたいって…」



「酒谷さん!」


「おおっと内緒だった、ははははは…槌谷来いよ。教えたるから」





千広さんは はぁと
ため息をついていた



「ありがとうございます。千広先輩」



「いや、ま、まぁね…。早く行って行って…」




珍しく千広先輩が照れていた




「ありがとうございます、」






















「なにあれ、」




「好意じゃない?動かないでよ、神田弟。……はい、終わり」


メイクをちょっと直し
神田弟は着物を整えた




みちると千広さんの
やり取りを黙ってみていた





「専門の頃からみちるの事可愛がってたし、何せ尊敬する゙潤さんの娘゙だから…」



潤さんの娘。

デリケートな立場で中々人が近付こうとはしなかった中





千広さんは
堂々と近付いてきた




「……だから、か。でもそれだけじゃない気がする、」



「それって勘?やきもち?」



腕組みをして
千広さんを見ている



「嫉妬です……勘て答えられたらいいんだけど。」




不敵な笑みを
浮かべて私に言った