「頑張ります、ありがとうございます!」
「千広が一昨日から言い出したんだぜ。槌谷が元気ねぇから、何かしてやりたいって…」
「酒谷さん!」
「おおっと内緒だった、ははははは…槌谷来いよ。教えたるから」
千広さんは はぁと
ため息をついていた
「ありがとうございます。千広先輩」
「いや、ま、まぁね…。早く行って行って…」
珍しく千広先輩が照れていた
「ありがとうございます、」
「なにあれ、」
「好意じゃない?動かないでよ、神田弟。……はい、終わり」
メイクをちょっと直し
神田弟は着物を整えた
みちると千広さんの
やり取りを黙ってみていた
「専門の頃からみちるの事可愛がってたし、何せ尊敬する゙潤さんの娘゙だから…」
潤さんの娘。
デリケートな立場で中々人が近付こうとはしなかった中
千広さんは
堂々と近付いてきた
「……だから、か。でもそれだけじゃない気がする、」
「それって勘?やきもち?」
腕組みをして
千広さんを見ている
「嫉妬です……勘て答えられたらいいんだけど。」
不敵な笑みを
浮かべて私に言った

