ウラコイ2 銀幕の旦那様



寂しいけど生きていかなきゃならない…







「そうだな…おれもたまに思う。もし居てくれたら、って考えて…けどそれは無理なんだって。」



「何をいいたいの?」





翔太君は真っ直ぐ私を見る



「みちるさん。」



「うん…」












「おれの前からいなくなったりしないよな?」








いなくなる?



なんで どうして、



「まさか。…なんで、」


いなくなる

父や怜一さんみたいに…?

いなくなるとしたら
わたしではなく翔太君の方だ





怜一さんに似た目でわたしをみる


「…翔太、くん?」



「…」











小さい頃
怜一さんの目が怖かった


なんでも見抜かれて

嘘をついても見破られそうで…





いまわたしを見てる彼の目は
その時の怜一さんの目にすごく




似ている



答えられない…





分からない いなくなる?




「…ごめん。やっぱり無理だ、忘れて…」






無理?




なにが 分からない




遠ざからないで
離れていかないで




あなたの言葉でいい
言って…、




なにも分からないまま


わたしを一人で置いていかないで



「言って…、翔太くん。言わないと分からない、傷付けないとか…そんな気持ちで私に言わないのはよして…」