ウラコイ2 銀幕の旦那様







「翔太君?」


「ごめん、みとれてた」



彼女は なにそれと笑った




絶対に消えないように…




だから結婚を焦っているのだ


























「あ、工藤さん」




彼女とわかれ喫煙所の近くに
いくと 工藤さんがいた


「お疲れ様です」


タバコをふかしながら挨拶をした



「…槌谷さんにはお会い出来ましたか?」





冷静に聞いてくる

このカップルはどこか
Sな部分がある気がする



「知っていたんですか?」


「美帆さんに…お喋りな人ですね。まったく…神田さんも迷惑を掛けてすいません」



おれはいやと首をふる

彼はタバコの灰を落とす




工藤さん、


あまり話さないが年上なのは分かる

口数が少なく 必要
最低限というくらいしか話さない


落ち着いていて
まるで長老みたいだ…と

ふと思ってしまう。


そしてなにか人を
従わせてしまうような感じがある




それは彼が 政治家の
勉強をしていたからだろうか




「…」