ウラコイ2 銀幕の旦那様






表の世界にいる彼女の娘…


裏でカメラマンをしている私






なんだか差…
みたいなものを感じる





「……」

翔太君はギュッと
抱き締めてくれた




「泣きそうな顔してる、泣いたらいいのに泣かないんだな…。みちるさん…」






「……きりがないから。」





涙は出そうなのに
あたまは明日の心配してる


明日に差し支えるから…





泣けない。




可愛くない 私




年はちゃんと取ってる…



子供の頃みたいにはもう泣く事は出来ない







「…しばらくこうしてる。俺も心配だから…、」





「ありがとう…。ごめんね」





「謝る事ないよ、彼氏として当たり前…」






『謝る事ないよ…』



さっき藤堂先生
役で言った台詞……


とても安心する、


























何分かした後

ちょっと落ち着いた




「そういえば、さっき市村さんと…」


ふっと急に思い出した



「あぁ…気にする事ないよ。役者通しの意地張り合いだからさ…、」




「そうなんだ…。難しいんだね、色々」