ウラコイ2 銀幕の旦那様




「みちるさんと台詞読みしたいんだ。」




「…うん」





彼はにこりと優しく笑った




「着替えは町谷さんが、更衣室で用意してるから…。」


「うん…」





わたしでいいのかなぁ…


いまいち考えてる
事がよくわからないなぁ…




美帆の待つ更衣室に行った

























「ごめんね、美帆。」


「別にぃ…着物着せるくらい、ほら腹もうちょい引っ込めて…はい、いいわよ」




ぐいと着物の帯を結ぶ



「にしても、台詞読みにわざわざ着物着る必要ないんじゃないかな…、胸ちょっときついし…」




「まぁねー、あんたちゃあんと胸あるからきついけど。なにか思うことあるんでしょう、神田弟も」



美帆は丁寧に仕上げながら言う


「うーん…」



「…まぁ付き合ってあげなさいよ。はい出来た」






美帆は帯留めをして うんと頷いた



「さっすがあたし。完璧よ…髪はあんましいじらないでよ。渾身のセットなんだから…」



「はいはい。ありがとね、美帆」






美帆は はいはいと笑った


「あぁ脱ぎ方は心配ないわよ。どーせ奴に脱がせられるでしょ」