ウラコイ2 銀幕の旦那様




「うーん、」



「なんだ槌谷、便秘かぁ?」


がはははと酒谷さんは笑った


「違いますよ。下品な事ばっかり言うんだから…」


カメラの位置を
気にしながら私はつぶやいた



「なにか悩みか?」


千広先輩がははは
と笑いながら聞いてきた

「千広先輩~、あははちょっと、」



「そうか。色々大変そうだな」

「すいません、」




千広先輩は 苦笑した。


「…神田さんなにか吹っ切ったな。あまり探りたくないけどなにか関係があるのか?槌谷が昨日東京に行った事…」


「すいません。…色々と」



いいいい、と千広先輩は手を振った



「大変だろうな。彼も周りからのプレッシャーやらで…支えなきゃいけないんだよな、彼女が。」



「…千広先輩。」





「本当に憎たらしいくらいだ……なに、大丈夫だよ、槌谷。奴になにかしたりはしないから、安心しろ」





千広先輩は
ちょっと悲しいそうに笑っていた