「すいません槌谷さん…近いうちに兄貴と飯を食べに行くから緊張してるんです、ねぇ美帆さん」


「…ふん。」




なるほど

いつの間にか
そういう予定が入っていたんだ



知らなかった…


「柄にもなく緊張してるんでしょ。変な所で可愛いですよね…美帆さんは」



「ラブラブだねぇ。…いいなぁ美ー帆は~」



「うるさい!…あたしトイレ!」



怒りながらトイレに走っていった




「あんまり美帆をいじめないでね。工藤君…」



「気をつけます。なんかあの人からかいがいがあるからつい…、槌谷さんも分かりますよね」



「わかるよ」



くくとあたしと工藤君は苦笑した




「そういえばお兄さんがいないね、ここ何日か、」


あぁと 工藤君は頷いた



「…休暇でこっちに来てる政治家の方達との用事でちょっと…。面倒くさがってました。」



政治家の方達とか…




工藤君自体は家を出て
縁を切ったらしいけど…


よく分からない。
聞けばいいけど聞く気になれない








工藤君は 誰かに呼ばれて
じゃあと 走って行った