「…」
休憩中の彼は喫煙所にいた
ぼうっと 立って空を見ている
届かない…
あたしじゃ わからない
わかってあげられない、
いくら気のきいた事を
言おうとしても
彼にとって
それは必要な言葉じゃない。
知っている。
けど 少しでも 彼に近づきたい
求めている言葉じゃなくても
偽物の笑顔でもいい…
そういう大きなモノを
背負ってる人の近くにいたい…
けれど
「美帆さん。」
「…旬」
あたしではない…
わかっている。
「怖いわね…、俳優て。あんなぺーぺーな癖に……いっちょ前に人を惹きつけちゃって」
旬はあたしの手をひいた
「彼は特別です。」
惹かれる
好きという感情とは違う感じの…

