「いまでも寂しいけど。あの子達がいるし、それに勝手にいなくなったら…怜一さんに怒られるわ。怖いのよあの人…」
弥生さんは ふふと笑った
悲しいけど
生きていかなければならない
それが死んだ人にできる唯一の事
弥生さんは知っているのだ
いつまでも悲しい
ままでは生きてはいけないと
「そういえば、玲二さんにも会いました…」
「玲二君ー元気だった?」
〈美帆目線〉
午後3時… 神田弟の
ミスもほとんど無くなり
撮影はほぼ予定通りに進んでいった
「町谷さぁん~それ頂戴。」
「やぁよ。アンタには自分のがあるでしょうが…」
ぶうと 一条妹は自分の
少なくなったジュースを飲んだ。
「ねぇ一条妹。あんたから見て神田さんは大丈夫っぽい?」
「はぁ…まぁ普通じゃないですかね。あたしよく分からないです。ちゃんと役出来てると思いますよ、別に…なにもー」
「…やっぱり頼りにならないわね。あんた、」
はぁとため息をつく。
「みちるだから理解出来たのかしら。あの男を…」

